第27回全国統一研修会・東京大会 開催報告
平成14年10月 4日(金)~10月 6日(日)
◆主催:ミロク会計人会連合会
◆担当:東京ミロク会計人会
◆協賛:株式会社ミロク情報サービス

 「全国統一研修会」は、ミロク会計人会連合会の最大の催しでありますが、本年は、年間1700万人が来場する東京ディズニーランドと1周年を迎えた東京ディズニー・シーに隣接する千葉県浦安市の舞浜の「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」において、第27回・東京大会として開催されました。式典・講演会、分科会、懇親パーティーの参加者総数は、1,145名を数え成功裡に行なわれました。
 今回の統一研修会は、「式典・記念講演会」、「三分科会」、「懇親パーティー」と3部構成で行われ、翌日からの記念旅行は、ディズニーランド・ディズニー・シーをスタートに1泊2日の千葉、東京、横浜を巡る旅として執り行われました。


第27回全国統一研修会・東京大会
● 式典・記念講演会


<式典全景>
■ 日時 平成14年10月4日(金)PM 2:00~ 4:00
■ 会場 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
1F「富士AB」
■ 演題 「日高義樹のワシントンリポート~米国経済の最新状況と日本復活の条件~」
■ 講師 日高 義樹氏
宇津木一郎大会実行委員
アシスタント小池可奈さん
森 専三郎
大会実行副委員長
 式典は、午後2時から今大会担当の東京会の宇津木一郎・大会実行委員の開会宣言、森専三郎・大会実行副委員長の開会の言葉を皮切りに、池田守・連合会会長よりの挨拶、続いて塩川正十郎・財務大臣からの祝辞を武安絋二・連合会副会長が代読披露。次に表彰式。先ず単位会表彰で、昨年の「第26回統一研修会・中部大会」を成功裡に開催された中部ミロク会計人会が表彰され、末松時夫・中部会会長に賞状と金一封が贈呈されました。功労者表彰は、連合会会長を二期4年努められた永松繁雄・前会長、大山金三・関東信越会前会長、河原徳也・中国会前会長それぞれに賞状と金一封が贈呈されました。次に協賛会社としてMJS是枝伸彦会長兼社長が挨拶されました。最後に赤坂光則・大会実行委員より閉会の言葉で終了、厳粛な中にも華やいだ式典となりました。

 記念講演会は、午後2時30分から宇津木一郎・大会実行委員の司会で開会しました。講師には、国際ジャーナリスト、ハーバード大学タウブマン・センター諮問委員、ハドソン研究所主席研究委員として、日米関係の将来に関する調査・研究の責任者を務め、テレビ東京「日高義樹のワシントンレポート」に出演されているの日高義樹氏をお招きし、「日高義樹のワシントンレポート~米国経済の最新状況と日本の復活の条件~」の演題でご講演をいただきました。内容は、歴史的な経済成長のメカニズム、現在の低迷の原因として目先の収益だけを問題にするアナリストの判断の問題を取り上げられるなど、米国経済の最新情報と今全世界が成り行きを注目しているイラク武力攻撃について、その時期と結果についての予想、何故アメリカがイラクと戦争するのか、戦争の世界経済に与える影響等を実際にアメリカの中枢で仕事をされている日高氏ならではの非常にタイムリーな興味深い講演となりました。


講演をする 日高 義樹 氏


塩川財務大臣祝辞/代読中国ミロク会計人会・武安絋二会長

塩川財務大臣祝辞を代読する
武安絋二中国ミロク会計人会会長
 塩川財務大臣ご祝辞を代読させていただきます。
 本日、ミロク会計人会連合会主催による第27回全国統一研修会が、千葉県浦安市の舞浜において盛大に開催されるにあたり、心からお祝いを申し上げます。
 皆様方におかれましては、日頃から申告水準の向上等を通じて、国家財政に多大の貢献をされ、また国民経済の基本である企業活動、商取引の面においても指導的な役割を果たしておられることに対し、敬意と感謝の意を表するものであります。
 また、ミロク会計人会には、全国8千余名もの税理士・公認会計士の諸先生が加入され、その関与されておられる企業数は、全国55万社にも及ぶと承っております。
 我が国における皆様方の影響力の大きさに、今後ともなお一層の自覚を深めていただきまして、日本経済の発展のために引き続きご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
 この度の全国統一研修会が実り多いものであることを期待しますとともに、貴会のますますのご発展と、ご参会の皆様方のご健勝をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
財務大臣 塩川正十郎

● 分科会
◆ 第1分科会/参加者 262名
■ 時間 PM 4:20~ 5:50
■ 会場 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
1F「富士C」
■ テーマ ~パネルディスカッション~
「国税・地方税の電子申告と税理士業務の今後」
■ パネリスト ・田中 一志氏(税理士・日本税理士会連合会情報システム委員会 委員長)
・大山 永昭氏(工学博士 東京工業大学教授・e-自治体協議会技術部会長)
■ 分科会公開資料
 第一分科会は、ミロク会計人会連合会連合会研修委員会が担当しました。研修委員会の仲地宗徳副委員長の司会により開会され、パネル討論形式で行なわれました。パネリストには日本税理士会連合会常任理事・税理士田中一志氏、東京工業大学教授・工学博士大山永昭氏の両氏をお招きし、コーディネターとして「研修委員会」より原直己研修委員長、前田正視、福嶋朗、吉井利幸各研修委員が参加し、「国税・地方税の電子申告と税理士業務の今後」をテーマに行なわれました。政府の肝いりで2001年1月施行した「IT基本法e-Japan戦略」は「2003年までに電子政府を実現し、5年以内に、日本に世界最先端のインターネット・インフラを整備し、世界最先端のIT国家となることを目指す」としています。目前に控えている「2003年までに電子政府を実現」が現在どのように進んでいるか、IT戦略会議委員を務められた大山永昭教授に、また、税理士会の電子申告の取り組みと進捗について、日税連情報システム委員長の田中一志先生に各々第一人者の立場から解説と今後の対応について講演をいただき、その後のパネル討論で事前アンケートに基づいた質問によるディスカッションが行なわれました。
 最後に、末松時夫 中部会会長・研修委員会担当副会長の挨拶で締めくくられました。
田中 一志氏
パネリストとして講演される
田中 一志氏
大山 永昭氏
パネリストとして講演される
大山 永昭氏

コーディネーターの
原 直己 研修委員会委員長、前田 正視、福島 朗、
吉井 利幸 研修委員会委員、司会:仲地 宗徳 研修委員会副委員長
(左から)
◆ 第2分科会/参加者 147名


<第2分科会全景>
■ 時間 PM 4:20~ 5:50
■ 会場 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
1F「アメジスト」
■ 演題 「企業再生とプライベート・エクイティ」
■ 講師 成毛 眞 氏
講演する成毛 眞 氏
(株)インスパイア
代表取締役社長
 第二分科会は、東京会 奥村伸二大会実行委員が司会により開会しました。講師は、株式会社インスパイア代表取締役社長・成毛眞氏をお迎えし、テーマは「企業再生とプライベート・エクイティー」の演題で行なわれました。成毛社長は、マイクロソフト株式会社の前社長で、2000年 株式会社インスパイアを設立し、これまでのIT業界からまったく畑違いのフィナンシャル事業に転換され、コンサルティング事業を行なわれています。
 この講演では、このデフレ不景気の中でも、日本の中には、まだまだビジネスチャンスが沢山ある、それは規制に関する事項であり、規制があるがゆえにチャンスがでてくる、規制が緩和される瞬間にビジネスチャンスがでて来る。これはアメリカにはなく日本だけのビジネスチャンスであるなど、この不況下でも企業再生のチャンスがあることを話された。
 本日ご参加の皆様も、このデフレスパイラルといわれる不景気の中において、政府の経済政策は一向に進展せず、業を煮やし自ら何か企業再生のための新しい情報やヒントを求め聞き入っておられたことと思います。
◆ 第3分科会/参加者 168名


<第3分科会全景>
■ 時間 PM4:20~5:50
■ 会場 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
1F「サファイア」
■ テーマ 「江戸落語の解説と演目」
■ 講師 柳家 さん喬(やなぎや さんきょう)氏(落語家)

第三分科会で講演をする
柳家 さん喬師匠
 第三分科会は、東京会・石場健三・大会実行委員が司会により開会しました。この分科会は東京大会ということで、東京の文化をテーマに、「江戸落語の解説と演目」で行なわれ、江戸落語の歴史的な背景から現在にいたるまで、落語家の柳家さん喬師匠に講演をいただいた。落語には歴史があり、系統的に関東は江戸落語、関西は上方落語に分かれていること。落語の起源は物語が始まりで、日本で一番古い物語は竹取物語とされていること。落語が形成されたルーツは①武士社会で「御伽衆」が殿様や武将に対し慰めとしての語らいや他国の情報(スパイ)話をする。②一般民衆の中に「かたりべ」がいて昔の話を物語風に話をする。③「お坊さん」のお説教で仏の道(道義)を口説く。などがあり、一つの話を物語風にストリーをつけて話をすることがやがて落語になり、江戸時代に落語として体系付けされたこと。今の寄席の舞台や小道具も名残が継承されていることなどの話や、往年の名師匠達の落語がレコードで一部披露され、また、囃子や太鼓で賑やかな研修会でした。
● 懇親パーティー
■ 日時 平成14年10月4日(金)PM6:15~8:15
■ 会場 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
1F「富士AB」

懇親パーティーの司会をつとめる
朝居健大会実行副委員長、
アシスタント小池可奈さん
 懇親パーティーは午後6時15分から朝居健・大会実行副委員長とアシスタント・小池可奈さん(文化放送/走れ歌謡曲:水曜パーソナリティー)の総合司会で始まり、連合会の役員紹介、役員を代表して今大会担当の梅田泰宏・東京会会長が挨拶。続いて来賓として平沼赳夫・経済産業大臣にお越しいただき、ご挨拶をいただきました。
平沼赳夫経済産業大臣挨拶

来賓の挨拶をされる
平沼赳夫経済産業大臣
 本日は、第27回全国統一研修会にお招きいただきまして有難うございます。
 さて、ご存知の通り、今日のデフレ経済や産業の空洞化など、企業を取り巻く環境の悪化については、厳しいものがあります。全国の企業500万社のうち、99.7%が中小企業ですが、この企業の方々がとにかく苦しんでおられる。お集まりの税理士、公認会計士という職業会計人の方は、こうした企業の帳簿をご覧になってどのような印象をもたれていますか。
 少しでも利益を上げるにはどうしたらいいか、資金の調達はどうしたらいいのか、経営者の方は、皆様からの適切なアドバイスやコンサルティングを待ち望んでおられるのではないでしょうか。
 そこで、政府としてもこのような経済的な危機管理をどうするかが急務になっています。不良債権処理は早急に処理しなくてはなりませんが、これにより、更にデフレが進む恐れ、貸し渋り、貸し剥がしといった資金繰りにまつわる不安も招くことになります。経済低迷のそもそもの原因である需要対策とともに、不良債権処理とそれに伴うセーフティネット整備をあわせた総合的なデフレ対策を講じることが緊急課題です。金融の安定と同時に健全な企業づくりをどうするか、経済産業省としてもそうした事態に対処するために、産業再編や事業の早期再生を進める対策を講じるとともに、セーフティネット対策を強化する万全の努力を傾注してまいります。
 こういう厳しいときこそ、職業会計人である諸先生にご活躍いただく時ではないでしょうか、期待しております。
 ところで、企業にはノレンとかブランド、独自なノウハウといった特許に類するものなどの財産があると思いますが、経済産業省にはそうした案件に対応する部署もあります。いささか、わが省のPRになってしまいましたが、いろいろな面で相談していただき、どうか開かれたシンクタンク、サポーターとしてご活躍ください。
 今後とも、皆様と一緒にこの難局を乗り越えるベく、ご支援をお願いいたします。

 最後に、久しくお付き合いいただいております是枝伸彦社長の株式会社ミロク情報サービスの25周年ならびに第27回全国統一研修会・東京大会の成功を衷心よりお喜び申し上げます。

 次に鏡開き、来賓は左樽の左から三井物産(株)合成樹脂本部長・中村康二様、経済産業省大臣・平沼赳夫様、東京税理士会副会長・堀越達哉様、エーエムピー証券(株)代表取締役社長・酒井俊樹様。右樽の左から(株)ミロク情報サービス代表取締役会長兼社長・是枝伸彦様、(株)金田企画代表取締役社長・金田正一様、ミロク会計人会連合会池田守会長、梅田泰宏・東京ミロク会計人会会長の方々により行なわれ、続いて、東京税理士会副会長・堀越達哉様より乾杯のご挨拶と乾杯のご発声をいただき華やかに懇親パーティーがスタートしました。
鏡開き
中村 康二 三井物産(株)合成樹脂本部長、
平沼 赳夫 経済産業大臣、
堀越 達哉 東京税理士会副会長、
酒井 俊樹 AMP証券(株)代表取締役社長(左から)
鏡開き
是枝伸彦(株)ミロク情報サービス代表取締役会長兼社長、
金田正一(株)金田企画代表取締役社長、
池田守ミロク会計人会連合会会長、
梅田泰宏東京ミロク会計人会会長(大会実行委員長)(左から)
 暫くのご歓談の後、アトラクション第1部としてテレビでも活躍している「まえだ やすお」さんによる「ジャグリング」、ローリングバランス、皿回しなどには、皆さんハラハラ、ドキドキ、バルーンによる動物アートには参加の子供さんが熱いまなざしを向けていたのが印象的でした。
アトラクション“まえだ やすお”さんのジャグリング
 続いてのアトラクション第2部は、「アプローズ」による「歌と踊りのレビューショー」。6名のダンサーでちょっぴり大人のお色気ダンスから椅子を小道具にシンクロダンス、懐かしの歌謡曲メドレーなど、躍動感のあるダンスと歌で会場は熱気で溢れていました。
アトラクション“アプローズ”の歌と踊りのレビューショー
 宴の終盤に、次期大会開催担当である北陸ミロク会計人会・林賢一会長より、次期大会へのお誘いの言葉と、東京会の各実行委員と北陸会の大会各準備委員が登壇し、一人一人が堅い握手で来期へのバトンタッチが交わされました。

最後に金井塚清・大会実行副委員長よりの閉会の言葉で、「第27回全国統一研修会・東京大会」が滞り無く終了いたしました。

● 記念旅行(平成14年10月 5日(土)~ 6日(日))/参加者 59名
 記念旅行一日目は、「東京ディズニーランド or シー」をスタートに、東京湾アクアラインのパーキングエリア「海ほたる」を見学。その後横浜の山下公園に移動、氷川丸を背景に記念撮影。その後、豪華客船「ロイヤルウイング」で「横浜ベイブリッジ」、「みなと未来21」などの夜景を楽しみながらのディナークルーズを楽しまれました。宿泊は、超高層ビル「横浜ランドマークタワー」内にある地上52階~62階の210m以上に客室がある日本で一番高い「横浜ロイヤルパークホテル」初体験の宿泊はいかがでしたでしょうか。

海ほたる展望台の旅行参加者

氷川丸夜景

ナイトクルージングを楽しんだ
“ロイヤルウィング”
 二日目は、徳川家康が江戸に入ってから東京オリンピックまでの約400年の江戸・東京の暮らしの移り変わりをみることができる「江戸東京博物館」見学、昼食は、“和の鉄人”で知られた道場六三郎氏がプロデュースした「ポワソン六三郎」で舌鼓。その後、ウォーターフロント開発で発展しているお台場(フジテレビ球体展望台)などを散策。参加の皆様、千葉・東京・横浜の旅行を満喫されたご様子でした。

2日目最初の訪問先
“江戸東京博物館”

江戸東京博物館の旅行参加者

江戸東京博物館内の
ミニチュアセット

フジテレビ全景

ポアソン六三郎での食事風景

ミロク会 記念旅行 平成14年10月 5日 山下公園

ミロク会 記念旅行 平成14年10月 5日 山下公園

記念写真拡大ページ

第28回全国統一研修会(平成15年10月)は、石川県金沢市にて開催いたします。
その節は、何卒ご参加の程、よろしくお願い申し上げます。

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