15日(金)から17日(日)にかけて2泊3日の記念旅行を催行いたしました。56名の参加を得、大型バス2台での旅行となりました。
一日目は、「ウエスティンホテル仙台」を8時30分に出発、最初に訪れた会津武家屋敷は、戊辰戦争で消失した、家老西郷頼母邸を復元したもので約400坪の面積、35室におよぶ広大な邸宅に皆様驚かれたご様子でした。その後、割烹・会津「田季野」で素朴な奥会津の「曲げわっぱ」を器に、地産地消で会津の食材を使っているという元祖「輪箱飯」を堪能。
昼食後、一路大内宿へ。大内宿の全長約450mの街道沿いには両側に寄棟造、茅葺の民家群が建ち並んでおり、今に江戸時代の宿場の雰囲気を残すところとして重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。みなさん、思い思いに散策され、買い物を楽しまれたようでした。大内宿を後に、猪苗代湖へ向けて出発。湖畔にある野口英世記念館へ。記念館は、博士の生家やお母さんの手紙、奥さんの肖像画など見どころは沢山、その中でも2階にある博士のリアルなロボットにはみなさん感動されたご様子でした。その後は裏磐梯の宿泊先へ。「ホテルプルミエール箕輪」は、紅葉が素晴らしいところで有名ですがこの天候不順で心配しましたが、何とかきれいな紅葉を見ることができました。
二日目は、「ホテルプルミエール箕輪」を8時30分に出発し、五色沼へ。五色沼は、磐梯山頂北側が水蒸気爆発によって起こった岩屑なだれが川をせき止め、その中の一部の地域を五色沼と呼んでいます。その中の最大の五青緑色に光る「毘沙門沼」へ行きました。そこで運よく胴にハートの模様がある鯉を発見(東京会の鈴木 正芳 先生撮影)。これは幸運のしるしかと喜んだのですが、曇り空のため磐梯山の荒々しい火口壁が見えなかったのは本当に残念。
裏磐梯を後に米沢へ。米沢城址は、上杉家の城下町で現在、上杉神社となっています。神社内の上杉神社宝物殿「稽照殿」には、謙信公、景勝公などの遺品甲冑類も展示され、昨年のNHK大河ドラマ「天地人」で一躍有名になった直江兼継の「愛」の字の甲冑も見ることができ感慨深げのご様子でした。そこから昼食会場の「吉亭」へ歩いて移動。「吉亭」は、江戸時代からの米沢織・織元旧吉澤邸の屋敷をそのままに使用。平成14年文化庁の有形文化財建造物に登録された歴史ある屋敷とともに、厳選された米沢牛ステーキに舌づつみを打たれていました。昼食を堪能した後、鶴岡の「致道博物館」へ。「致道博物館」は、元々は庄内藩主酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開したものです。中には貴重な歴史的建築物が移築されています。鶴岡の歴史や文化を知ることができました。
それから夕焼けの日本海へ向かい、あつみ温泉 萬国屋へ到着。「萬国屋」は、創業三百余年の歴史を誇る老舗旅館で、第35回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(2010年度)総合ベスト第10位に選ばれています。ここで皆様お楽しみの懇親パーティが開催され、元北海道会会長の野田 稔 先生の乾杯の挨拶でスタート。山形料理と郷土芸能「相馬楼」の芸子さんによる踊りの披露と懇親の宴は進み、近畿会の植田 卓 先生の締めの挨拶で楽しい時間もあっという間に終わり、その後はめいめいに温泉をゆっくり楽しまれました。
三日目は、「萬国屋」を8時30分に羽黒山に向けて出発。羽黒山頂には、月山、羽黒山、湯殿山の三山の神々が合祭されています。山岳修験の山として、全国的に知られる羽黒山は、出羽三山信仰のよりどころで、古くから人々の信仰を集め、年間100万人が参拝する聖地です。当日たまたま、2446段の石段を駆け上がる他に類を見ないマラソン大会が開催され、ランナーの健脚に皆さん感心されることしきりで拍手を送られていました。
その後、いよいよ最後の昼食地の山菜料理専門店「出羽屋」で「山菜づくし料理」を、いただきました。数ある山菜料理の中で行者たちが好んで食べたものだけが生き残り、それが次第にこの地の山菜料理というものを作り上げたそうです。昼食後は、仙台空港から帰られる方と仙台駅から帰られる方に分かれてバスに乗車、それぞれ北は北海道から南は沖縄まで帰宅の途に着かれました。今回の記念旅行は、3県をまたぐ旅行でバスに乗る時間が多くお疲れになったと思います。来年は「京都の旅」となります。またのご参加をお待ち申しております。