ミロク会計人会連合会会長 池田でございます。本日の第28回全国統一研修会・北陸大会がこのように多勢の方々のご参加を得まして開催できますこと、心から厚く感謝と御礼を申し上げます。
また、本日のこの統一研修会を準備されました北陸会の林会長をはじめ、会員の皆様の多大なご苦労に心から敬意と感謝を申し上げます。
さて、ミロク会計人会でございますが、そもそもこの会の目的は職業会計人であります私共の事務所業務の改善・進歩、そして職域の拡大を目途としているわけでありますが、近年税法の改正はもとより、企業会計の変化、そして商法の改正、さらに日税連においては中小会社の会計基準の公表と、私共の業務の環境はめまぐるしく変化をいたしております。さらに税理士と他士業との間で業際問題が顕在化しており、一方中小会社会計基準の公表によって、その適正性担保において私共税理士の役割は大変大きなものとなりつつあります。ミロク会計人会におきましても、そのような環境の変化に対応すべく、6つの委員会が積極的に活動をいたして参りました。
私共のクライアントである中小企業はこのデフレ下において大変な努力を強いられております。クライアントの成長のために、そのニーズに答えるためには、私共会計人が新たな付加価値の創出にむかって、税務のみならず、経営全般にわたって不断の関心と努力が要求されています。
私共に何ができるか?クライアントに対しては、会計コンサルタント、税務コンサルタントは当然ではありますが、財務運営のコンサルタント、経営戦略のコンサルタント等々、クライアントの意思決定を全面的に援助していくことが望まれます。中小企業の生き残りの決め手は、会社を挙げて創意・創造にいかに取組んでいくかに尽きると思います。
さらに、中小企業が市場競争に打ち勝てる健全な企業体質を作るためには、私共会計人が支援を惜しまないことが肝要であります。記帳代行に特化しようとする事務所は、今日、すでに付加価値としての税理士業務を放棄した存在となりつつあることを認識しなければなりません。
平成15年9月、中小企業庁から「中小企業の会計のあり方」が公表されました。これは、中小企業が決算書を作成するに際し、中小企業にふさわしく、また過重な負担とならないものとして準拠することが望ましいというものであり、副題として「信用力のある決算書をあなたの武器に!!」と記されております。
第24回統一研修会における武田教授のご講演で、「税理士としてのサービス業の役割」をどのようなものとして位置付けるか、「規制緩和と税理士業の行方について」お話をされました。
規制緩和が税理士業務に何らかのインパクトを与えるであろう推測の下、企業を取巻く経営環境が急速に変化してきていることをふまえ、それに対応できなければ21世紀の事務所運営は立ち行かなくなると警告!! されたのをご記憶でしょうか? 業務の信頼性を高め、「企業の営業活動」という事実関係と「データのアウトプット」という数関係システムの照応関係を保証する業務こそ私共の最大の任務とすることに、最大限の努力をすることが望まれるとおっしゃっております。
(株)ミロク情報サービスのミッション。それは総合情報ネットワークビジネス企業として永年培ってきたノウハウを基に、皆様方に満足のできるソリューションを提供していくことであります。ミロク情報サービスは、コンサルティング力、コストパフォーマンス、サポート力で他社に差別化を図り、私共会計事務所の繁栄を支援し、共に企業の縁の下の力持ちとして努力してこそ、永続企業としての信頼性がさらに高まるものと信じております。
さらにミロク情報サービスでは、平成14年10月に「税経システム研究所」を設立し、地域職業会計人及び地域企業の発展に寄与するためのシンクタンクとして活動を続けております。税務、商法、会計、経営システム等に関する最高水準の研究開発を行ない、システム開発助言、情報コンテンツの提供、研修講師を通じて、ユーザーの満足度やサービスの向上、職員の能力アップに貢献することが目的であります。期待をしていただきたいと思いますし、積極的に参画をお願いするところであります。
当会の当面の目標は、会計人である皆様へのサービスの充実と、より有効なタイムリーな情報の提供、そして新規会員の拡大においております。ご来席の皆様方の更なるご支援とご協力を賜らなくてはなりません。どうかよろしくお願いを申し上げ、私のご挨拶といたします。
本日は大変ありがとうございます。