中部会
中部会活動報告
税法解釈の昏迷と その疑問点を検証する ~税務当局と研究者の60年の経験からの問題提起~(2025/01/15)
2025/02/10
- 日 時
- 2025/01/15 13:30~16:30
- 場 所
- 【WEB研修_アーカイブ配信つき】
- テーマ
税務職員としての訴訟経験と税法解釈の研究を通して、最近の課税実務・裁判実務における解釈が昏迷・拡大しているのか、税務経験60年を通じてその要因をさぐり批判的に検証する。
講義内容は、租税回避行為の否認、資産評価の問題点、重要判決の見落とした論点、そして課税実務の反省点等、広く取り上げて租税正義の視座からの解釈論を提起する。 (大淵 博義)
- 講 師
大淵 博義 氏
中央大学名誉教授、税理士
MJS税経システム研究所特別顧問- 出席数
- 34名
- 内 容
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1.事実認定と税法の解釈適用の構造
・私法上の事実認定に税法固有の租税回避意思は無関係
・租税回避行為否認法理の無理解と「蟻の一穴」の弊害
・否認の法理の優先劣後の関係性の無理解による混迷
2.同族会社の行為計算の否認の混迷の実相
・資産税事例の租税回避行為の否認の混迷
・法人税の否認事例の誤謬
・所得税の否認事例の誤謬と混迷
3.最近の否認事例誤認判決の紹介と検証
・商品先物取引の損賠訴訟の解決金の受領と更正の請求
・所得税法59条①の時価二元論判決の誤謬
・総則6項適用事例の判決の誤謬