The Essay Series from Accountants
銀座にて…

「銀座の象徴=和光」
郵便番号104-0061 東京都中央区銀座。誰もが知っている日本一(?)の街、ファッションや風俗をはじめとする世相・文化の発信元、賑やかな場所の代名詞(○○銀座)としての総本山、最高路線価の道路のある街、そして私が働く場所。
大学卒業後、1982年4月に就職した会社が五丁目、そして1989年に税理士として登録した事務所(後に法人化)が四丁目、コロナ禍の2020年に独りで始めた事務所が一丁目、通算42年間、私の職場はずっと銀座です。
この間、時の流れの中で商業施設の建て替えなどの物理的な街並みと銀座の「顔」であるお店、そして人の流れも変化し続けてきました。景気の浮沈、世の中の情勢の変化がこの街に敏感に素早く投影されてきたと感じています。ここ数年の外国人の増加は「国際都市(?)銀座」を呈しているようですが、残念ながらそこで生活する者にとっては「とても歩きづらい街」になったと感じざるを得ません。
どんなに仕事が忙しくても、辛いことがあっても、銀座はそんなことにはお構いなく、賑やかに皆が楽しそうに笑顔で闊歩して行く街です。
私は酒が弱いこともあって、「飲み歩く」という習慣がありません。必然的に七丁目・八丁目の「クラブ活動」もしないので、銀座の「隅」や「裏」までは知りません(笑)。毎日「仕事」に来ているので当然のことですが、周囲から「○丁目の○○美味しいよね?」「来週から○○が始まるよね?」と言われることがありますが、知らないことばかりです。
この街は、私にとってはまず仕事をする街で、遊びに来る街、買い物をする街、というのは二の次の認識です。
職場環境が変わっても「銀座は銀座」。日々淡々と仕事をするベースの街、特に何の期待もしないし、「来て、仕事して、帰る」の繰り返しの私を温かく受け止めてくれている気がします。名刺交換をするたび「銀座ですか?いいですね!」と言われることが多く、まんざらでもありませんが、高い家賃(?)を払って維持できていることへの賞賛とありがたく受け止めています。せっかく、ここまで「銀座一筋」で来られたので、もうひと頑張り、働いているうちは「銀座」の地に真っ直ぐに立っていたい。
そうできるように周囲に感謝しながら、楽しく日々を過ごせますように。
ありがとう、GINZA。