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会計人のリレーエッセイThe Essay Series from Accountants

39年ぶりの再会

森山 共子

  • 東京会
  • 森山 共子
  • 千葉県松戸市

 2023年の暮れにクイーンの日本ツアーがあると、息子から聞いた。その時ギタリストのブライアン・メイは76歳、ドラマーのロジャー・テイラーは74歳。14年から3度来日しているが、彼らの年齢から考えると「これがラストツアーになるかもしれない…」とそんな思いがよぎり、息子と、30年以上前にこの世を去った元ボーカル、フレディ・マーキュリーをスマホの待ち受け画面にしている妹とともに行くこととなった。その実、24年9月にブライアンは心臓発作に襲われギターが弾けなくなるかと思ったそうだ。その後、回復した様子はSNSを通じて見ることができるので、安心している。

 ブライアンは実にまめな人で、24年初頭のツアーでの来日中も家族で富士山近くへ遊びに行く様子や、最終公演2月14日の翌日の帰国する空港に向かう車の中の様子なども報告してくれた。

 クイーンはイギリス出身のロックバンドで、メンバーは、ボーカルのフレディ・マーキュリー(91年死去)、ベーシストのジョン・ディーコン(97年脱退)、そして、ブライアンとロジャーの4名。日本から火が付き世界に知られたこともあり、亡きフレディは大の日本好きで知られる。ロンドンの自宅には、日本人庭師を呼び寄せて造らせた日本庭園があった。そのフレディ亡き後、何人かのボーカルとのセッションを経て、現在クイーン+アダム・ランバート(2プラス1のメンバー)でツアーを行っている。

 24年2月14日、私にとっては実に39年ぶりの再会となった。

 会場は70代後半と思しきオールドファンから、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でクイーンファンになった若い層も多く、なんだか面白い雰囲気だった。ブライアンもロジャーも、途切れることなく、プラス1のアダム・ランバートのボーカルは、決してフレディの真似ではなく、アダムが歌う「クイーン」の楽曲だった。聞き惚れてしまうくらい自分のものとして歌い上げてくれた。フレディが映像でブライアンとセッションすると、会場の雰囲気がちょっとしんみり、その後の曲が始まるごとに、それまでの“わぁ~”という歓喜から、“あぁ~”と懐かしいフレディを慈しむ雰囲気と変わっていった。

 そして、彼らがステージから下りていく時に思わずかけた言葉が、「元気でね!」。

 行った効果は絶大で、翌日からの確定申告期間、気持ちはノリノリで乗り切れた。

実家の片付けで出てきた39年前のコンサートのパンフレット

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