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会計人のリレーエッセイThe Essay Series from Accountants

瀬戸内国際芸術祭と
桃太郎伝説ゆかりの地

岸上 善宣

  • 四国会
  • 岸上 善宣
  • 香川県仲多度郡多度津町

 瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内の島々を舞台に3年に一度開催される現代アートの祭典です。略して「瀬戸芸(せとげい)」と呼ばれ、岡山県と香川県にまたがる広範囲なアートイベントとして知られています。

 2010年に第1回が開催されて以来、25年には第6回目が行われました。約100日間の会期は春・夏・秋の3シーズンに分かれており、各シーズンで瀬戸内の異なる魅力を体験できます。期間中には国内外から約100万人もの人々が訪れる、日本を代表する国際的な芸術祭です。ここは、美しい自然と人間が交差し、共鳴してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指しています。

 さて、桃太郎の昔話は何県が舞台かご存知ですか?

 桃太郎の昔話は、複数の県にまたがって存在するというのが実情です。特に、岡山県、香川県、愛知県が「桃太郎の三大伝説地」として知られており、桃太郎にまつわる伝承や史跡が見られます。特に岡山県は「桃太郎発祥の地」として最も有名で、18年には「桃太郎伝説の生まれたまち おかやま」として日本遺産に認定されています。

 桃太郎伝説の鬼ヶ島として最も広く知られているのが、香川県高松市の沖合に浮かぶ女木島(めぎじま)です。吉備津彦命(きびつひこのみこと)の弟である稚武彦命(わかたけひこのみこと)が桃太郎のモデルとされています。稚武彦命は、吉備の国から讃岐の国へ来て、女木島を拠点とする海賊(鬼)を退治したと伝えられています。ここでは芸術祭の舞台として開催されるたびに、多くのアート作品が展示され、島全体がアートに彩られます。この伝説が、現代アートと融合し島の魅力を高めています。

 また、稚武彦命に同行した勇士の一人として、岡山県の犬島に住むイヌが挙げられています。この犬島は岡山市東部、宝伝の沖約3㎞に浮かぶ有人島で近代化産業遺産である銅の精錬所跡を再生した「犬島精錬所美術館」や「家プロジェクト」などがあり、アートの島として注目を集めています。

女木島の風景 (さすらいの写真家 / PIXTA)

犬島の風景 (photophoto / PIXTA)

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