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会計人のリレーエッセイThe Essay Series from Accountants

アランと暮らす

谷田 義弘

  • 中部会
  • 谷田 義弘
  • 三重県鈴鹿市

リラックスするといつもこんな感じになります。
なんと、手前が頭です!

 この薄茶色の「毛むくじゃら」、何に見えますか?

 実は、「ライオンロップイヤー」という種類のウサギです。よくお尻と頭を間違えられますが、手前が顔です(左写真参照)。目は毛に隠れて見えていません。いつもこんな顔です。耳も垂れ下がっているので、しばしば犬にも間違えられますが、彼は「アラン」という名前のウサギです。

 ウサギを飼うきっかけは、ペットショップで見かけたからです。ただ、ウサギの飼育については分からないことばかりだったので、周りの方に聞いたりしていました。そんなとき、偶然にも顧問先の経理担当の方から、小さいお子さんがウサギアレルギーと判明し、飼えなくなって、もらい手を探していると教えていただきました。「渡りに船」とはこのことでしょうか。

 こうして、4日後には、ケージや餌、衛生用品、移動用のかごなど、生活道具一式とともにアランが一人暮らしの私と同居することになりました。

 彼は4歳だそうです。ウサギの寿命は8年だそうで、還暦の私のほうが長生きをする予定で、一安心です。よく懐いてくれます。粗相も「ご愛嬌(あいきょう)」と思える程度。春先の抜け毛も今のところ大したことはありません。

 ただ、困ったことに、彼はよく噛んできます。「痛てッ!」と思ったときにはすでに血が出るくらいの被害を受けます。思わず、反射的にひっぱたいてしまうと、彼は怒ります。しばらくよそよそしくなって、近づいてこなくなり、身体を触らせてもくれなくなります。それでも触ろうとすると、スリップしながらたいへんなけんまくで逃げてしまいます。さらには後ろ足を床にたたきつけて威嚇したり、体当たりをして再び噛んできたりします。

お気に入りの場所は、涼しい風呂です。「ライオン」に見えませんか?

お気に入りの場所は、涼しい風呂です。
「ライオン」に見えませんか?

 まだ、半月ほどしか一緒に暮らしていませんが 、時折、彼は私より頭が良いように感じることがあります。私の気持ちを見透かしているような、愛情をたっぷり注いであげないと満足してくれないような・・・。

 そういえば、彼のご機嫌を損なうのは餌や水を切らしたり、粗相を責めたり、衛生環境が悪化してしまったときでした。彼の不機嫌は、慣れない家にやって来た彼の気持ちを察することのできない飼い主のせいと言えます。

 これからは、動物虐待に対する彼の毅然とした態度に敬意を払って、関係の改善に努め、いつか休日にいっしょにお昼寝をしたいと思っています。うさぎ年の私ならきっと打ち解けられるはずです!

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