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会計人のリレーエッセイ

2020年06月号

有珠山

栗橋 徳一

北海道会

北海道伊達市栗橋 徳一

身近な存在である有珠山の遠景です

 私の住んでいる北海道伊達市には有珠山という活火山があります。20年前の2000年3月31日に噴火しました。その前の噴火は1977年で、大体20年から30年周期で噴火を繰り返しています。前回の噴火から20年ですので、いつ噴火してもおかしくない時期に入ったという地元のニュースが最近流れました。

 有珠山は標高737mで、ふもとには温泉街もあり世界ジオパークに認定されています。

 子どもの頃から何度か登山に行ったことがある山です。小学生の頃、叔父といとこで遊びに行った帰りの下山中に後ろから走ってきた車が崖下に滑落したことがあります。すぐに3人で駆け付けましたが、幸い運転していた人は無事でした。しかし相当酔っ払っていました。かなり昔の話です。

 そんな身近な山ですが、噴火前は必ず激しい地震がやってきます。電信柱がグラグラ揺れて非常に恐ろしい日々が数日続きます。噴火により私の関与先でも大きな被害を受けたところもありました。前回の噴火は3月31日でしたので、3月決算以降の法人税の申告などが延長されました。現在この原稿を書いているのが締切直前の4月初旬で、新型コロナウイルスによる影響で延長された所得税の確定申告の期限前です。なぜ、締切直前になってしまったのかというと、半年ほど前に原稿の依頼を受けたため、全く忘れていたからでした。いや、机の横に「締切り4月初旬」と書いた付箋を貼った依頼文を置いていたので、たまに思い出してはいましたが、まだまだ先だし何か面白いことがあったら、そのことをネタに書こうと油断していたところ忘れてしまったのです。スマートフォンのスケジュール帳が4月に変わって「MJS」という予定が現れ思い出したのですが、書くことが特にない。そこで何かと縁のある有珠山をテーマにしました。

 このエッセイが掲載される頃には、どうか新型コロナウイルスの感染が収束していることを心から願います。

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