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会計人のリレーエッセイThe Essay Series from Accountants

2014年夏 モンゴル旅行記

吉田 起男

  • 関東信越会
  • 吉田 起男
  • 茨城県取手市

 設立から関与したNPO法人ハートセービングプロジェクト(以下HSP)の理事の小児循環器科の先生方からお誘いを受け、モンゴルに行くことになりました。

 2014年8月、チンギス・ハーン国際空港に降り立ちました。そこは、きれいな青い空と涼しい乾いた空気、空港で吸ったたばこがうまかった。当時は喫煙者でした。


(上)モンゴルの大草原を駆けました
(下)訪問者での集合写真です

 迎えに来てくれたモンゴル人スタッフの車で、丘陵地帯の草原に点在するゲル(遊牧民の移動式住居)を見ながら1時間ほど走ると、ウランバートル市内に到着。近代的なビルが立ち並ぶ街の活気と市中を走る日本車(主にトヨタ車)の多さに驚きました。

 先着しているHSPの医師と医療スタッフは、ウランバートルの母子センター病院で子どもたちの手術を行っています。病院に到着後、理事の先生方に合流し病院内を案内してもらい、夜はHSPの現地スタッフを交えての食事会に同席しました。

 2日目はホテルから、母子センター病院に赴き、医療衣を着て心臓カテーテルの手術を見学。術後の子どもたちの回診にも同行させてもらいました。HSPの医師は、モンゴル人の医師にカテーテル手術の指導をしながら、1日に7人から8人ほど手術を行います。1回の渡航で、30人ほどの子どもたちが手術を受けているそうです。

 3日目、私は、HSPの監事として現地での業務を終え、現地スタッフの厚意に甘え午後から市内観光。さらに、モンゴル草原を一望できる大きなチンギス・ハーンの乗馬像、ゲルの見学、草原での乗馬体験を楽しみました。3日目の午後には、ウランバートル市以外の地域で活動していた医療スタッフが、ウランバートルに戻り、モンゴルに渡航していたHSPの医療スタッフ全員が集まりました。そして日本駐在モンゴル大使の招待を受け、モンゴル迎賓館での食事会に参加。モンゴルでは、羊肉の料理と聞いていましたが、羊が頭から足まで無駄なく調理されていて、美味しくいただきました。

 4日目、診療を行う医療スタッフを残し、同じフライトで帰国する先生方とお土産を買い、無事暑い日本に戻りました。

 HSPは、島根医科大学(当時)の羽根田 紀幸先生が、モンゴルで循環器障害のある子どもたちのために無償で治療に取り組んだことが始まりです。これまでに1000人を超える子どもたちの治療をしてきました。渡航費用および滞在費用の一部を除き、参加する医師や看護師、その他の医療関係者の寄付により活動しています。

 モンゴル訪問からそろそろ10年になります。私も微力ながら支援を続け、またHSPの先生方とモンゴルを訪ねたいと思っています。

 HSPに関しては、ぜひインターネットで活動報告をご覧いただくとともに、支援をお願いいたします。

NPO法人ハートセービングプロジェクト https://heartsavingproject.com/

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