CHANNEL WEB

会計人のリレーエッセイThe Essay Series from Accountants

コロナを機に防波堤釣り再開

山崎 仁志

  • 東北会
  • 山崎 仁志
  • 岩手県宮古市

真崎漁港で釣り上げた70㎝のマダラです

 2022年、ミロク会計人会の全国大会が盛岡で開催されましたが、その記念旅行で三陸海岸コースにあった宮古市は、2023年末に三陸ジオパークに再認定され、自然の魅力を発信しています。また、リアス海岸に面し、市民歌には「森・川・海」が入っており、川でも海でも私の好きな釣りの好ポイントが近くにたくさんあり、釣り番組ではロックフィッシュのアイナメ・ソイ釣りで人気があります。

 新型コロナウイルス流行後は毎週末、気晴らしに近くの防波堤に出向いてよく釣りをしているのですが、妻からは「仕事じゃないの」と言われるくらい通っているかもしれません。夕まずめから5時間ほど潮風を感じながらのんびりと仕事を忘れて釣りをしていますが、被災地ということもあり、地震や津波が来ないように願いながらの釣りとなっています。

 震災前は自宅から近い田老漁港(震災遺構)※1が水深も深く河口もあり、お気に入りだったのですが、震災後は、この漁港でなかなか釣りをする気になれないでいます。震災後、三陸道が開通したので遠距離でも釣りに行きやすくなり、重茂半島の各漁港(魹ケ埼灯台)・小本漁港(龍泉洞)・真崎漁港(ワカメ)が主な釣り場となっています。

 釣りの楽しみは、釣っているときはもちろん事前の仕掛準備・天候・波浪などの釣行計画もそのひとつです。釣行後は記録と写真を残していますが、記録内容としては、日時・場所・釣果・体長・釣れた時刻・釣行時間・気温・風速・波浪・満潮干潮時刻・トピックスを記録し、その3年分のデータが釣果に役立っています。

 その中で特に印象に残っているものは、昨年の12月に真崎漁港で70㎝のマダラを釣ったことです。地元の釣り人も漁港で釣れると言っていましたが、マダラは深海魚なので船釣りの対象魚で、情報誌でも見たことがなく、ただの噂としか思っていませんでした。その日もいつものようにソイ狙いで釣りをしていたところ、突然竿が折れそうな強い引きが来て、7月に釣った45㎝のクロソイをはるかに上回る引きと重さで、格闘の末やっと釣りあげることができ、この上ない達成感が得られました。帰宅後は直ぐにタラ鍋にしてもらい、これもまた最高の食感が味わえました。

 これからも周りの人に心配・迷惑をかけないように、ライフジャケットの着用など安全に注意して、釣りでのリフレッシュを日々の業務に活かしていきたいと思っています。

※1 ( )は観光地や特産物

▲ ページトップ