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会計人のリレーエッセイ

2018年07月号

会計人の責務として

古川 直磨

東北会

宮城県仙台市 古川 直磨

JCメンバーとして、仙台・青葉まつりに参加した際の一枚です

私個人としては、会計人はクライアントの適切な成長を支える役目を担っていると感じている。とりわけ、「適切な」という点を強調したい。

日々、目まぐるしく動く経済という大きな流れの中で、何とか流れに乗る努力をしながらも、時には翻弄され、時には波に乗り、勢いがつくこともある。それが経営だと思う。

また、人は忘れるのが得意な動物で、山あれば谷あり、というのを、特に山頂にいればこそ忘れてしまう。来るはずのない谷が見えない(見ない)から、備えをしない、というのでは、あっという間に流れに飲み込まれてしまう。そうならないように、来るはずのない谷を想像するきっかけを提供するのが、会計人の責務なのかもしれない。これによって経営者は、谷への備えをしてくれる(はずだ...)。

そうしてクライアントが成長してくれれば、クライアント自身にとってはもちろん良いし、その取引先、ひいてはその地域にとってもプラスになる。近江商人の「三方よし」のきっかけづくりをするのが会計人、という言い方もできるかもしれない。

身近な地域を良くする活動という意味では、青年会議所(JC※)運動も同じかもしれない。会計を扱う会計人であれば、ほとんどの人が耳にしたことがあるはずだ。JCに対して抱くイメージは人それぞれかもしれないが、明るい豊かな社会を築き上げることを目的としてJCは活動を展開している。私もメンバーの一員として活動しているが、さまざまな苦労がある。それでも、「地域のために」という思いと、それが少しでも形になったときの達成感があるからこそ、活動を継続できる。そして多くの温かい支えがあるからこそ、活動を継続できる。メンバーだからかもしれないが、地域からJCがなくなってしまったらと考えるとぞっとする。あの地域のイベントは実はJCがやっていたのか...そうならないためにも、張り切って活動したいと思う。

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