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愛染美智子 税理士事務所 写真

事務所訪問

企業の成長を応援したい
気軽に相談できる事務所を目指して

香川県で女性経営者や新規開業をしたい方からの相談が相次ぐ愛染(あいぜん)美智子税理士事務所。 所長の愛染 美智子先生は経営者が気軽に相談しやすいと感じられる事務所運営を心掛け、 中小企業の成長を応援するという理念のもと、今まで顧問先支援を続けてこられました。 そんな愛染先生は学生の頃から税理士・公認会計士の仕事に就きたいという思いを抱き、 48歳で税理士資格を取得されました。愛染先生にこれまでの歩みと展望を伺います。

事務所の理念を全職員と共有し、顧問先支援に取り
組まれている愛染 美智子先生

結婚、子育てのかたわら税理士資格取得を目指す

愛染先生は結婚後、子育てのかたわら税理士資格の取得に向けて勉強されていたそうですね。どのようなきっかけがあったのでしょうか。

愛染 美智子所長(以下、敬称略) 香川県の婦人就業支援センターの簿記講座を受講したことがきっかけとなりました。これを機に簿記の勉強を始め、講師を務めていた税理士の方に何度も個別で相談いただきながら簿記1級まで資格を取得したのですが、そのことを講師にご報告したら、「このまま税理士資格を取りましょう」と応援いただいたのです。それで資格取得に向けた勉強を始め、その講師から紹介された会計事務所に2年ほど勤めた後、一般企業の経理の職に就き、働きながら学生に混じって予備校に通いました。勤め先の社長から「試験前1カ月間は勉強に専念しなさい」と長期のお休みをくださるなど、周りからの支援もあって、無事税理士資格を取得することができました。

独立開業後、顧問先はどのように増やしていったのでしょうか。

愛染 自宅で開業した当初は、資格勉強中に勤めていた企業の税務顧問を引き受けた他、資格取得前に働いていた会計事務所の同僚や知り合いの司法書士、行政書士などからの紹介で、少しずつ顧問先を増やしていきました。そして開業から5年くらい経った頃、縁あって地元の会計事務所から顧問先70~80件ほどを引き受け、事業規模が拡大しました。これを機に職員2名を採用し、現在の事務所に移転しました。

顧問先にとって身近な存在に気軽に相談できる事務所へ

顧問先支援を行う上で、重視していることがあればお聞かせください。

愛染 税理士というと、敷居が高く、困ったことがあってもおいそれとは相談できないというイメージをお持ちの方も多いかと思います。私は開業当初から中小企業を応援したいという理念のもと、「経営者にとって身近な存在」「気軽に相談できる事務所」を意識し、各顧問先へ何度も足を運び、対面でのコミュニケーションを大事にしてきました。今もその考えは変わらず、税務から経営全般まで、あらゆる相談に応じています。
 また、私が顧問先支援を続ける上で、過去の一般企業での業務経験が今でも役立っています。税理士が顧問先支援をする際、どうしても税務・会計に関する指導に力が入りがちです。しかし、一般企業の経理業務を経験できたおかげで、経営数字のみに捉われず、社会保険や人事労務、営業など、他の要素にも目を向け、企業活動全体をみることができています。人事労務など、数字以外のお悩みやご相談などにも応え、顧問先を総合的に支援しています。

新規開業を希望する方や女性経営者からのご相談も増えているそうですが、どのような業種が多いのでしょうか。

愛染 確かに独立開業して間もないお客様からのご相談が増えています。業種としては整体院、内装業、飲食業などです。女性経営者からのお問い合わせもありますが、まだ全体の1割ほどです。ただ、売上の大小にかかわらず経営に熱心な方が多いですね。また個人事業主の方からの「事業が軌道に乗ってきたので税務を見てほしい」といった相談も増えました。

顧問先支援の具体的な事例があればお聞かせください。

女性職員6人で和気あいあいとした職場です。
顧問先からも好評だそうです

愛染 自動車の解体と部品のリサイクルを主としている事業者の事例をお話しさせていただきます。同社は黒字経営を継続してきた企業で、これまで私も月1回訪問して指導するなどの支援を行い、同社もこちらの提案に前向きに対応いただいておりました。
 一方で、自動車関連市場は変化が激しく、昨今の情勢にも負けず経営維持に努めてきたものの、業績面でも厳しい局面を迎えつつあるため、同社の代表の方は先を見据えた対策を取りたいとのご要望をお持ちでした。そこで、私どもも先を見据え、資金繰りをはじめとする、数年先までの具体的な対策について提案を重ねております。また、事業承継のような、さらに先の領域まで踏み込んだ相談にも応じているところです。

顧問先支援を続けてきた中で大きく躍進した企業の事例などがあればお聞かせください。

愛染 エアコンクリーニング事業を展開する顧問先をご紹介します。同社とはかれこれ10年以上の付き合いになります。数年前に事業規模の拡大に伴い法人成りをされ、私どものほうで税務申告、経営アドバイス、節税対策、資金繰りなどについて総合的に支援させていただいていますが、支援を始めた開業当初は自宅の納屋の2階が事務所とごく小規模な出だしだったのを覚えています。代表の方は経営に熱心で、書籍を買って経営について勉強することはもちろん、こちらが毎月試算表の提出とともに行う助言を素直に聞き入れ、分からないところを熱心に質問してくれました。今では10名ほどのスタッフを抱え、小規模ながらも営業エリアを全国に拡大し、売上を順調に伸ばしております。
 また、断熱材メーカー様の事例もご紹介します。こちらは約10年前、事業承継で先代社長のお父様から現社長の息子様に代替わりし、それを機に当事務所へ相談にこられました。現社長が強く要望されていたのはコスト面の最適化で、具体的には経営数字を全面的に見直してコストカットを図りたいとのことでした。私はその意向を受け、一緒になって経営数字全体を見直しました。改善点は多く、私も毎月訪問してはそれを伝えてきました。現社長も積極的に経費の見直しやカット、売上に連動した営業活動の調整を行うなど、今も現社長と二人三脚で対策を重ねています。おかげでむやみに新たな商材開発や新規事業を始めることなく、同社は着実に売上を伸ばし、赤字体質から脱却することができました。

顧問先の自計化を推進そして事務所規模の拡大へ

最後に、今後の展望をお聞かせください。

愛染 今後は顧問先の自計化を進めていきたいと考えています。具体的には顧問先にMJSのシステムを導入いただき、私どもと経営データを共有することなどを進めています。今は記帳代行を請け負うケースが多いですが、自計化でリアルタイムに経営データを共有できるようになれば、これまで以上にさまざまな提案や助言を行うことも可能になります。
 また、顧問先も増加傾向にあるので人員増強をしていきたいと考えています。現在、当事務所には私の他に6名の職員がいるのですが、冒頭に申し上げた「経営者にとって身近な存在」「気軽に相談できる事務所」という方針に合うような、物腰やわらかな方に加わってほしいと考えています。当事務所の職員たちは顧問先から「やりとりがスムーズで、寄り添ってくれているのを感じる」と評判です。これから事務所の規模が拡大してもその方針を全員で共有し続けてまいります。

規模拡大で事務所の移転も考えているそうですね。

愛染 人員が増えて現在の事務所がかなり手狭になったので、今より3倍ほど広い物件を探しています。条件の良いところに移転できたら、まずはセミナールームや会議室スペースを確保し、職員向けに税制改正の読み解きや新たな税制に関連した事例共有の場を設けたり、研修の実施、顧問先向けに経営や税務、自計化などに関する講座を開いたりしようと考えています。

本日はありがとうございました。ますますのご発展をお祈りいたします。

History & Story税理士までのあゆみ

 中学生の頃から数学が大好きで、成績も常に上位だったという愛染先生。教師からは「将来は公認会計士や税理士などに就いてはどうか」と話を受け、その道を考えていたそうです。その後、諸事情で別の道へ進みましたが、結婚して子育てもひと段落し、県の婦人就業支援センターで簿記講座を受講したことが転機となりました。簿記講座の講師の指導もあり、会計事務所や一般企業での勤務のかたわら税理士資格取得に向けた勉強に取り組まれました。そして48歳の時に資格を取得し、自宅で独立開業。約5年後には顧問先数の増加に伴い人員を増やし、事務所も現在の場所に移転されました。

愛染美智子 税理士事務所

愛染美智子 税理士事務所
所在地/
香川県高松市 春日町1539-3 春日第二ビル1F西
TEL/
087-813-7527
設立/
2008年
職員数/
6名

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香川の新観光スポットと映える有名な地元喫茶店をご紹介

屋島山上に築かれた山城
「屋嶋城(やしまのき)」
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高松市の北東に位置し、瀬戸内海国立公園にある屋島。この山上で新たな観光スポットとなっているのが「屋嶋城(やしまのき)」です。屋嶋城とは、667年、中大兄皇子が唐と新羅の連合軍からの侵攻に備えて対馬から太宰府周辺・瀬戸内海沿岸に造らせた朝鮮式山城の一つ。『日本書紀』にその記述があるものの、実体については長らく分からないままでした。ところが近年の発掘調査から、山上部付近の斜面に屋嶋城の防御ラインが巡っていることが分かり、石積みの城壁などの遺構が発見されました。修復作業が完了した2015年から、屋嶋城の城門跡として一般公開されています。城の入口には、わざと2.5mほどの石積みの段差を設けて敵の侵入を阻むようにした「甕城(おうじょう)」など当時の山城の防御技術などが見られます。
 1300年以上の時を経て徐々に姿を現しつつある古代山城・屋嶋城。山上から一望する瀬戸内の絶景もひとしおです。

SNS発信で地元の「映える」
超人気店に!


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愛染先生の事務所のすぐ隣にあるMORI MARI Café(モリマリカフェ)。店主の森マリさんが「生まれ育った町に貢献したい」と開いたカフェで、昨年20周年を迎えました。
 メニューの主軸は国産小麦を使った自家製パン。モーニングではグラハムパン、ライ麦パン、ごまパン、黒糖パン、玄米パン、穀物パンの2種類とスクランブルエッグ、サラダ・ヨーグルトのセットなど7種類のメニューから選べます。ランチはパンやキッシュ、パスタなど全6種類、他にも季節限定ドリンクやスイーツなど森さんのセンスが光る充実したラインアップが魅力です。平日は主婦やOL、土日祝はファミリーやカップルなど幅広い層のお客さんが来店します。
 コロナ禍では売上が落ち込んだため、人に勧められてInstagramを始めたところ、遠方からのお客様が急増。今ではコロナ禍前より多くの人が訪れる人気店となっています。それもそのはず、森さんのメニューはどれもこれも「インスタ映え」するものばかり。最近はペット同伴のテラス席を設けたことで、ペット愛好家のお客様からも評判の店となっています。森さんが地域に根差し、日々丁寧に育ててきた憩いの場は、遠方からも足を運んでみたい名物カフェです。

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