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税理士法人アークネット 写真

事務所訪問

長年の知見と他拠点との連携を
強みに高付加価値サービスを展開

静岡市を本部として東京都千代田区、渋谷区、千葉県千葉市にも事務所を有し、合わせて 500社以上の顧問先を抱える税理士法人アークネット。地元密着を基本としながらも、 複数拠点のネットワークを生かして顧問先の税務・経営支援に取り組んでいます。 同法人静岡事務所の小田巻 真史所長に、その強みと展望を伺いました。

国税局勤務を経て地元・静岡へ

小田巻先生は2008年に税理士法人アークネットに参画される以前、東京国税局に長らく勤めておられたと伺いました。

小田巻 真史所長(以下、敬称略) 約21年間、主に税務署・国税局調査部に所属し、外資系を含む大小様々な法人に対する税務調査に従事しました。また、金融庁に出向し金融検査も経験しました。

複数の拠点と連携しながら幅広い税務・経営支援に
取り組む小田巻先生

税務署職員として一定期間(23年間)実務経験を積むと、税理士試験科目の免除を受けて税理士資格を得ることができますが、小田巻先生の場合はそれを待たずに税理士に転身されていますね。

小田巻 早く次のステップに進みたいと考えたからです。税法3科目の試験は免除となっていたので、残りの会計学2科目をクリアし42歳の時に晴れて税理士資格を取得することができました。
 そして、静岡市で税理士事務所を営んでいた父と、当時の税理士法人アークネット静岡事務所長の野呂 晴太郎先生が懇意だったこともあり、私は税理士としてその静岡事務所に入所しました。野呂 晴太郎先生が亡くなられてからは所長を務めております。










全国の特色ある拠点同士で連携

あらためて、税理士法人アークネットの全体像や各事務所の特徴をお聞かせください。

小田巻 税理士法人アークネットは2006年、もともと静岡市内でも草分け的な野呂晴太郎税理士事務所と、晴太郎先生の甥である伸一郎先生の野呂伸一郎税理士事務所が合併し設立されました。現在、代表社員を務めているのは公認会計士・税理士の野呂 伸一郎先生(東京事務所所長)です。拠点は本部の静岡事務所の他、東京都千代田区内神田(2006年開設)と渋谷区宇田川町(2008年開設)、千葉県千葉市幕張(2018年開設)にもあり、10名の税理士と5名の公認会計士を抱えています。
 各事務所の特徴としては、まず静岡事務所は職員にベテラン人材が多く、法人税・消費税・所得税・相続税・贈与税など全ての税目に幅広く対応することが可能です。また、所長の私と副所長の牧野 史明先生が国税のOB税理士として勤務経験を活かした支援を行っています。東京事務所には、公認会計士・税理士の森 孝義先生をはじめ税務・会計のみならず経営・金融に関する知識・経験ともに豊かな人材が多数揃っています。公認会計士・税理士の宇治 秀一郎所長率いる渋谷事務所では、税理士の田中 隆志副所長が資産税のプロフェッショナルで、相続関係の相談対応を得意としています。そして公認会計士・税理士の清瀬 由所長率いる千葉事務所は、地元の雨宮幸雄税理士事務所と連携し、少数精鋭ながら地元密着型の顧問先支援に取り組んでいます。これら多才な事務所を有機的に纏めあげているのは代表社員の野呂 伸一郎先生です。各事務所は日頃から密に連携し合っているため、お互いのリソースや情報を共有しながら顧問先の様々なニーズに対応できることが当法人の強みとなっています。

数多くの地場企業に寄り添い高めた知見

複数拠点のネットワークを活かした税務・経営支援は顧問先にとって心強いですね。静岡事務所の顧問先としては現在、どんなところが多くなっているのでしょうか。

ベテランスタッフが揃う静岡事務所のオフィス

小田巻 静岡市を中心として、県内全域に300社ほどの顧問先を抱えています。業種は製造業や飲食業、建設業、ホテル、医療関係、公益法人や協同組合など様々ですが、野呂晴太郎税理士事務所時代から地域密着型の税務・経営支援を続けてきただけあって、数多くの老舗企業が顧問先となってくださっているのが特徴です。老舗企業といっても昔からの事業を変わらず守り続けているところだけでなく、思い切った業態転換や、不動産賃貸業に切り替えたりなどとタイプは千差万別で、当事務所はそうした変遷に寄り添ってきたため、企業経営における様々なノウハウや知見に触れられたことも強みになっていると思います。

顧問先から寄せられる相談としては、どんなものが多くなっていますか。

小田巻 お付き合いの長い企業が多いので、やはり事業承継や相続関連が多いですね。特にここ最近、事業承継のひとつの選択肢としてM&Aに関する相談が増えています。顧問先が売り手の場合は買い手からの条件提示の評価、顧問先が買い手の場合は売り手側企業の評価などの支援、顧問先に寄り添いM&A仲介会社との通訳的な支援も行っています。

「ARKNET通信」

通常の税務・経営支援の他、情報発信やセミナー活動などにも力を入れているそうですね。

小田巻 情報発信については、年4回、『ARKNET通信』という冊子を発行しています。内容は当法人に所属する税理士・公認会計士らで、顧問先企業にとって有益となりそうな税務・経営に関する記事を企画・執筆し、高齢の経営者の方などにも気軽に手に取っていただけるよう、全顧問先への現物郵送にこだわっています。誌面で取り上げた税制改正や補助金などについて質問が寄せられることも多く、顧問先企業とのつながりが感じられる媒体となっています。

セミナーについてはいかがでしょうか。

小田巻 静岡事務所の設楽 亜沙美CFPが中心となって年間3~4回会場とオンラインで無料セミナーを実施しています。最近では電子帳簿保存法やインボイス制度をテーマにした回の反響が大きく好評を頂きました。また顧問先からの要望で出張セミナーを実施することもあります。


人材採用・育成とともに業務のDXも目指す

幅広い税務・経営支援を手掛けているだけに、次世代を担う人材の採用や育成も重要かと思います。その点についてはいかがでしょうか。

小田巻 採用について、以前は経験者のみに絞っていたのですが、全国的に担い手不足が深刻化しているため、先を見据えて数年前から未経験者の採用も行っています。新人教育では研修動画を活用しており、各自で税法などの基礎知識を学んでもらい、後はひたすら実務経験を重ねてもらいます。顧問先からは、具体的で細かい相談が寄せられることも多いです。各企業の経営状況や税務を念頭に置いた上でより良い選択肢を示し、かつその根拠について説明しなければなりません。そうした対応ができるよう引出しを多く作るには実務経験を重ねることだと考えます。
 『信頼』される人になること。共に考え共に行動した結果を『共感』できる人になること。日常・非日常の問題解決アプローチを通じて共に『成長』していくこと。
 この3つのキーワードを基本コンセプトに掲げ、情報発信基地としての役割を担うべく日々精進を続けています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

小田巻 未経験者の採用、人材育成にはもちろん今後も力を入れていきますが、少子高齢化がより進むことが避けられない以上、限られた人員で最大のパフォーマンスを発揮できるよう業務効率化にも取り組まねばなりません。事実、「経理担当者が退職したが、代わりの人材が確保できない」といった顧問先からの話が増えています。そうなると、当事務所が財務データ入力業務などを引き受けますが、今後もそういった顧問先が増えていくとなると私たちも何らかのDX(デジタルトランスフォーメーション)が必要です。「AI(人工知能)が税理士の業務を奪う」と言われることもありますが、逆にAIでカバーできる業務は積極的にシステム化及び効率化して少数の人員で対応できるよう体制を整え、顧問先にとって付加価値の高いサービスの提供に注力していく、そうした体制を目指してまいります。

本日はありがとうございました。ますますのご発展をお祈りいたします。

History & Story税理士までのあゆみ

 お父様が税理士事務所を営んでいたこ とから、物心ついた時には「自分もいず れ税理士になるのだろう」と考えていた という小田巻先生。大学卒業後は東京国 税局に入局、長らく税務署・国税局調査 部で大手法人や外資系企業などの税務調 査に従事されました。その後、本業の傍 ら会計学2科目(簿記論と財務諸表論) を受験し税理士資格を取得、43歳で国 税局を辞めて地元・静岡市へ。縁あって 2008年に税理士法人アークネットに参画、 ご実家の事務所が抱えていた顧問先も全 て引き受け、10年には静岡事務所の所長 となりました。

税理士法人アークネット

税理士法人アークネット
所在地/
静岡市葵区紺屋町11-13
TEL/
054-251-2121
設立/
2006年
職員数/
14名
HP/
http://arknet.info/

Visit the local

静岡市の歴史と絶景とグルメを満喫‼

久能山東照宮
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静岡市には、徳川家康公にゆかりの地が多数ありま す。その一つ、久能山東照宮は徳川家康公をご祭神と する全国の東照宮の中でも最初に建てられた神社です。家康 公は亡くなる直前、家臣たちに「遺骸は久能山に埋葬するこ と」を遺命として託し、1616年に薨去。その後、2代将軍秀忠 公の命で創建されました。御社殿は県内唯一の国宝建造物で、 本殿と拝殿を床の低い「石の間」でつないだ権現造の形式を 持つ複合社殿となっています。数多くの彫刻や飾金具によっ て彩られ、複雑な形状が上手くまとめられており、室町から 江戸初期の建築・工芸技術と芸術の粋を見ることができます。 今年はNHK大河ドラマ『どうする家康』が放映された影響も あり、例年の1.5倍ほどの参拝者が訪れているそうです。

日本平ホテル
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小田巻先生イチオシのホテルが、標高 307mの丘陵地・日本平の上に建つ「日 本平ホテル」です。ホテルの建物自体が「風景 美術館」というコンセプトで設計されており、 ロビーや客室から見える風景が1枚の絵画のよ うな構図で、左に富士山、右に日本一深い駿河湾、 手前に清水港が一望できます。1日中絶景を味わ うことができ、特に12月から3月は富士山の景 観が1年で最も美しいとされる季節。宿泊のみ ならず、ランチでのご利用もオススメです。

桜エビとシラス
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駿河湾のグルメの代表格といえば、桜エビ とシラス。桜エビは「駿河湾の宝石」と呼 ばれ、春漁(3月下旬~6月初旬)と秋漁(10月下 旬~12月下旬)の時期に入ると、由比港と大井川 港で水揚げされます。シラスは禁漁期間(1月15 日~3月20日)を除く春先から年始頃に漁が行われ、 鮮度が命の「生シラス」は漁期中の出漁日のみお 店で提供されるのが一般的です。県内には桜エビ とシラスの名店が沢山あり、旬の時期には県内外 から多くの人が訪れます。

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