
「サービス業の製造業化」を図り
持続可能な組織をつくる!!
石川県金沢市、加賀市、愛知県名古屋市、三重県津市、桑名市、福岡県福岡市に拠点を有し、2018年の設立以降、成長を遂げ続けている新大和税理士法人(本部は石川県金沢市)。 今号ではその中部地方を担う名古屋・津・桑名事務所を牽引する川﨑 隆也(たかや)代表社員と 森 宏之(ひろし)先生に昨今の取り組みと課題、そして今後の展望について伺いました。
全国各地の拠点と連携し多様な強みを発揮
もともとお二人は同じ会計事務所に勤めていたそうですね。
提供するサービスの標準化にMJSシステムを
フル活用していると語る川﨑先生
川﨑 隆也代表社員(以下、敬称略) 当法人の前身母体の一つである富田 偉津男(いつお)先生の下で働いていました。一度はそれぞれ別の道を歩むことになったのですが、その時から森先生には「また一緒に働こう」と声をかけていました。
森 宏之先生(以下、敬称略) 私は独立してから、税理士である妻と18年間にわたってクライアントの企業経営に深く向き合ってきました。また、税理士会の理事や、支部の運営に携わったり、大学で非常勤講師を務めたりと、幅広い経験も積んできました。二人の子どもたちが別の道に進んだことから、将来の事務所のあり方を模索していた時に、改めて川﨑先生から声をかけていただき、新大和税理士法人に合流することにしたのです。
どのようなことをモットーにしていますか。
川﨑 当法人では「関与先企業の永続・発展に寄与し、強力に伴走支援できる組織を創りたい」というモットーを掲げています。そのため、きめ細かい税務会計サービスを提供するのはもちろん、顧問先と税務署との間において、顧問先の利益や権利を守るように努めています。
持続可能な組織を目指しAIなども活用したいと
語る森先生
森 川﨑先生のお話に加え、私は最近、顧問先の事業承継に寄与することにやりがいを感じています。かつては自分よりも年上の経営者が多かったのですが、世代交代がうまくいき、若い後継者が活躍する様子を見ると、その会社の歴史に貢献できている実感が湧き、うれしくなります。
税理士法人全体としては全国各地に拠点をお持ちですね。
川﨑 石川県金沢市、加賀市、愛知県名古屋市、三重県津市、桑名市、福岡県福岡市に拠点があります。全体で24名の税理士が所属し、それぞれが製造業、医療などの地域の特性を有する事業に精通しており、相続や贈与、事業承継、海外進出などの強みを発揮しています。各拠点において、例えば確定申告などの一時期に膨大な業務処理が伴うようなケースでは、離れていても分業が可能です。こうした相互補完的な仕組みを構築できるのは、全国的なネットワークを有している強みと言えるでしょう。
森 災害時の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)という観点からも、複数の拠点を有していることには大きなメリットがあります。2024年の能登半島地震の直後に現地に足を運びましたが、インフラなどが分断された状況を目の当たりにして、あらためてBCPの必要性を痛感しました。
MJSシステムを活用し生産性とサービス品質を向上
2025年7月1日に組織再編を行ったそうですね。
川﨑 6月30日までは東京都港区にも拠点を有していたのですが、利用システムに応じて組織再編を図ることにし、MJSのシステムを軸に税務会計業務だけにとどまらず、ERP(Enterprise Resource Planning)システムとして位置づけて運用しています。
2年ほど前から「MJSのシステムを完璧に使いこなす」という目標の下、職員と一丸となって、MJSのシステムをフル活用して、生産性とサービス品質の向上を追求しているところです。MJS名古屋支社の皆様とも頻繁に情報交換をさせていただいており、いろいろとレクチャーしてもらったり、こちらから改善点を提案させてもらったりしています。
利用システムに応じて組織を再編した背景には、どのような狙いがあったのですか。
川﨑 人材確保が困難な時代、職員の生活や働き方に配慮し、より持続可能な組織にしなければならないと考えたのです。例えば、確定申告の時期は忙しくなりがちですが、生産性を上げることで、少しでもそれらを緩和したいと考えています。
事務所カラーの白と緑色を基調とした落ち着いた雰囲気
具体的にはどのような取り組みを進めているのですか。
川﨑 私たちが目標の一つとして掲げているのが「サービス業の製造業化」です。サービス品質はどうしても属人的になりがちで、製造業の合理的な管理システムを導入すれば、生産性とサービス品質の向上を同時に進めることができると構想しています。MJSのシステムの活用に注力しているのもそういった考えからです。「ACELINK NX - Pro事務所管理」の「ToDo」や「スケジュール」によって計画が組まれ、実行されたものが「業務日報」を通じて、職員一人ひとりの実績を〝見える化〟しています。また、顧問先に対する管理としては、「業務進捗管理」を活用し、「対応履歴」を残すことで一元管理による情報の共有がなされ、PDCAサイクルを回すことを可能にします。職員の生産性とサービス品質の向上、業務の標準化を図って、お客様に付加価値を提供したいと考えています。
森 差別化のために、試算表の提供一つとっても、例えば決算予測を加えたりして、顧問先にあった情報の提供方法を工夫していくことが大切だと思います。このようなことをMJSのシステム上において、ワンストップで容易に行えることは大きいです。
若い人がワクワクしながら働ける組織づくりに注力
2025年2月に事務所を移転されたそうですね。これも人材確保を意識したものだったのでしょうか。
森 そうです。昨今は人材確保が非常に難しい時代ですから、少しでも有利な条件になるよう、名古屋駅に近く、快適な環境が整っている新築のビルに移転しました。ホテルラウンジのような落ち着いた雰囲気のオフィスはとても快適で、職員も喜んでくれています。また、最上階のラウンジや会議室も使用できるようになっており、名古屋駅ビル群を一望しながら打ち合わせをしたり、リフレッシュしたりすることができます。
今後の展望についてお聞かせください。
森 名古屋・津・桑名事務所のこれまでの成長の原動力は川﨑先生を中心とした個の魅力や人間力にあったと言えます。ただ、今後は持続可能な組織を目指し、MJSのシステムはもちろん、AIなども積極的に活用し、さらに生産性とサービス品質の向上を推し進めていかなければなりません。月に1回、DXに関する勉強会を実施しているので、まずは簡単な契約書などのドラフト作成や議事録・打ち合わせの要約作業といったところからAIの利用を始め、来年には税理士法人の業務全般でフル活用していきたいですね。
川﨑 名古屋・津・桑名事務所の執行部は私も含め、50歳台に達しています。だからこそ、若い人たちがこれまで以上にワクワクしながら働ける組織をつくり、できるだけ早めに世代交代を果たしたいと思っています。
本日はありがとうございました。ますますのご発展をお祈りいたします。
History & Story税理士までのあゆみ
川﨑 隆也先生
「高校時代から法律に興味があった」と言う川﨑先生。大学時代にアルバイトをしていた進学塾で、先輩から税法のゼミに勧誘されたことを機に税理士という仕事と税法に興味を持つようになったそうです。「税務会計の仕組みはもちろん、塾講師をしていたこともあり、コンサルタントとしての側面にも興味を持った」と振り返ります。大手会計事務所に就職し、2003年に税理士登録を果たした後、07年に名古屋市で独立、18年に仲間たちとともに新大和税理士法人を立ち上げました。
森 宏之先生
結婚を機に、生まれ育った東京を離れ、義父の製造業の会社の跡継ぎとして名古屋での生活をスタートさせるものの、顧問税理士だった富田 偉津男先生の事務所に勤務して企業税務実務を学ぶことに。そこで、製造業の経営者としての道よりも、税理士としての仕事に魅力を感じ、2003年に税理士登録を果たし、06年に独立開業。奥様の実家の企業は顧問税理士として支えながら第三者承継に成功。23年に新大和税理士法人に社員税理士として合流しました。
新大和税理士法人 名古屋・津・桑名事務所
- 所在地/
- 愛知県名古屋市中村区名駅5-2-17 フロンティア名駅2階
(名古屋事務所) - TEL/
- 052-581-0631
- 設立/
- 2018年
- 職員数/
- 25名
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名古屋・桑名・鈴鹿の名所、名物を一挙にご紹介!
トヨタ産業技術記念館
メインボデー増打ち自動溶接ライン
※「ボデー」…主に自動車やトラックなどの車両の本体部分、または荷台を指す言葉
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1994年に開館したトヨタ産業技術記念館。豊田 佐吉氏が自動織機の発明と研究のために豊田自動織布工場を設立したトヨタグループ発祥の地(名古屋市西区栄生)にあります。織機の発明に生涯を捧げた豊田 佐吉氏は昼夜問わず研究に没頭し、1924年にG型自動織機を生み出し、世界の繊維産業に変革をもたらしました。そして、長男の豊田 喜一郎氏が自動車製造に取り組み、トヨタ自動車工業を創業、「世界のトヨタ」の礎を築きました。
この記念館では織機と自動車に関する展示を通して、日本の産業技術史を体感することができます。繊維機械館ではG型自動織機やエアジェット織機、自動車館ではメインボデー※組立自動溶接機やエンジンとシャーシの自動組み立て装置など、マシンの実演が迫力満点。また、初代クラウンからトヨタMIRAIまでの展示車も大人気です。
コンドル建築として知られる六華苑
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桑名市にある六華苑は実業家・二代諸戸清六の旧邸で、地元の人気スポットとして知られています。洋館は「日本近代建築の父」と称されたイギリス人建築家、ジョサイア・コンドル氏が設計した歴史的建物で、和館は木造平屋造り(一部2階建て)となっており、諸戸家のお抱え大工だった伊藤 末次郎氏が棟梁を務めました。いずれも国の重要文化財に指定されており、洋館と和館は壁一枚でつながり、洋館の扉を開けると真っ直ぐのびる畳廊下につながります。敷地面積約5600坪の中心には大きな池があり、その周囲を回遊しながら鑑賞できる池泉回遊式の日本庭園は一部を除き、国の名勝に指定されています。四季折々の自然にあふれ、どこを切り取っても絵になる風景の中で、優雅なひと時を過ごすことができます。
焼肉のみさき屋
焼肉のみさき屋でしか食べられない
鈴鹿名物「ぼつ」
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鈴鹿市民のソウルフード「ぼつ焼」。「ぼつ」とは豚のハラミのことで、豚1頭からわずか約300gしかとれない希少部位です。約60年前、「焼肉のみさき屋」店長の福岡 豊一氏の父上が「鈴鹿の名物をつくりたい」と店で提供してみたところ、お客様に大好評。以来、甘辛い味噌だれとマッチした「ぼつ焼」は地元で不動の人気を博するようになり、今も3代、4代と通い続けるお客様が大勢います。店では黒毛和牛のカルビやロースなども食べられますが、「ぼつ」だけを食べる〝ぼつオンパレード〟の注文が多いとか。伝統の味噌だれ、塩味の「ぼつ塩」、干すことで旨みを凝縮した「ぼつの一夜干し」を食すのが常連のフルコース。まさに鈴鹿市を代表するご当地グルメです。

