CHANNEL WEB

事務所 訪問

2018年10月号

寺澤克佳税理士事務所 写真

顧問先や同業者との人間関係を重視し
工務店・大工をはじめとした顧問先を支援

名古屋市東区に事務所を構える寺澤克佳税理士事務所は、長年にわたって地元の中小企業の経営支援を手掛けてきました。 現在は所長の寺澤 克佳先生が、父上とご息女と協力しながら事務所運営に努めています。 早速、その歴史や最新の動向について伺いたいと思います。

真摯な態度で顧問先や同業者との人間関係を構築

寺澤先生は大学院在学中に父上が所長を務めていた税理士事務所に入所したそうですね。親子で一緒に仕事をするにあたって、大変なことなどはありましたか。

寺澤 克佳所長(以下、敬称略) 私と父とでは性格が異なるため、時にはぶつかり合うことがありました。例えば私が生真面目な性格であるのに対し、父はどちらかといえば大らかで、仕事のやり方や進め方にもギャップが生じてしまうのです。しかし、お互いにあっさりした性格でもあり、翌日には何事もなかったかのように接することができたので、最終的に大きな問題にはならなかったように思います。

経営方針としてはどのようなことを掲げていますか。

寺澤 父から長年にわたって「何事も人間関係がベースになる」と言われてきたこともあって、人間関係を大切にするように心がけてきました。実際、顧問先との間で何か問題が生じたとしても、ある程度の人間関係が構築されていればこちらの言い分に耳を貸していただけますし、幅広い人脈があればすぐに誰かに相談を持ち掛けることができます。

父上も人間関係を大切にされてきたのですね。

寺澤 そうです。おかげで、人脈づくりに関しては父から多大な恩恵を受けました。父が培ってきた人脈を共有できたことで、さまざまな知見やネットワークを持つ方々と親しくなれ、多くの学びを得ることができたと思います。

ご自身でもこれまでに多くの方々とあらゆる人間関係を構築されてきたかと思います。その際にはどのような点に注意を払ってきましたか。

寺澤 食事などを共にするのはもちろんですが、私はもともと口が達者なほうではないので、何よりも態度で自分の誠意を示すようにしてきました。例えば顧問先の税務会計以外の相談にもできる限り対応するようにし、それが私では力不足であればすぐに他の税理士や専門家に相談するようにしています。そうやって顧問先のニーズに柔軟に対応し、真剣に向き合うことが人間関係の構築につながっていくのだと考えているのです。

同業の税理士の皆さんとの人間関係づくりにも力を入れてこられたそうですね。

寺澤 同業の先生方との付き合いは非常に大切にしており、若い頃から先輩方と仕事やゴルフ、旅行などで懇意にさせていただきました。おかげで、困った時には多くの先輩方を頼りにすることができましたし、そこからさらに人脈を広げることもできたように感じています。最近ではその恩返しというわけでもないのですが、周囲から税理士会などの役職に就いてほしいと求められれば、できるだけ応じるようにしています。

ところで、寺澤先生はゴルフの腕前がかなりのものだと聞いています。いつ頃からゴルフを始めたのですか。

寺澤 子どもの頃は野球が大好きで中学生の頃までやっていたのですが、高校に入った頃にジャンボ尾崎のプレーに衝撃を受け、ゴルフにのめり込むようになりました。そして、大学に入ってからは体育会のゴルフ部に所属し、毎日、必死になって練習を積み続けました。大学の時点でゴルフプレイヤーになることは諦めたのですが、それでも忍耐力を培うことができて良かったですし、現在も多少は腕に覚えがあるので、同業の先生方とはゴルフでよく親睦を深めたりしています。

写真1

最寄り駅からも程近く、アクセス抜群のオフィスです

写真2

人間関係を大事にし、事務所経営をなされている寺澤 克佳先生

事業承継の場合には後継者の年齢にも注目

現在は寺澤先生が所長を務められていますが、いつ頃、代替わりをしたのですか。

寺澤 2013年に代替わりをしましたが、父は今も現役でいくつかの顧問先を担当してくれています。また、5年ほど前には娘が入所し、現在は職員として勤務しています。

3世代が一緒の事務所で働いているわけですね。

span class="person">寺澤 家でも仕事場でも一緒になりますので、家では一切、仕事の話をしないようにしています。公私をきっちりと分けたほうが、お互いのストレスを軽減できると思いますから。

顧問先にはどのような業種がありますか。

寺澤 業種は多岐にわたっていますが、工務店や大工の顧問先が多いのが特徴かもしれません。これもまた人間関係を培ってきたおかげかもしれませんが、工務店や大工の顧問先が次々と新規の同業者を紹介してくれたことで、自然と比率が高まっていったのです。

経営支援をしていく上で、工務店や大工の方々にはどのような特色がありますか。

寺澤 職人気質で資金繰りなどに関心が高くない方が多いように感じます。ですから、そういった方の場合には当事務所で記帳代行までしっかりとサポートし、経営的な課題が生じたら即座に共有するようにしています。

最近は顧問先からどのような相談が寄せられていますか。

寺澤 リーマン・ショックから景気は持ち直しつつあるものの、依然として経営状態が厳しい顧問先が多く、資金繰りに関する相談が増えています。こと工務店や大工といった業種の景気は決して悪くはないのですが、それでも二極化が進んでおり、時代のニーズをキャッチできていないところ、差別化が図れていないところは厳しい状況に陥っています。

父上の代からの顧問先も多いかと思いますが、顧問先の事業承継はどのような状況になっていますか。

寺澤 事業承継の件数は増えているのですが、問題なのは多くの場合において、後継者の年齢が高すぎるということです。近年は経済環境の変化が激しく、事業におけるフットワークや柔軟性がひときわ求められるようになっています。となると、必然的に後継者に適しているのは若くて元気のある人材ということになるのですが、経営者が事業承継を決断するのに時間をかけすぎて、後継者の〝旬〟を逃してしまっているのです。事業承継にあたってはよく経営者の年齢ばかりが取り沙汰されますが、それと同じくらい後継者の年齢を意識しなければならないのです。

若い後継者に事業承継をしたことで、事業が著しく伸びた例はありますか。

寺澤 そういった事例はいくつかありますが、例えばある工務店では40代の後継者に事業承継をしたところ、それまでほとんどやっていなかった営業に力を入れるようになり、数年で年商が5000万円から8億円にまで増加しました。気力と体力が充実した若い後継者だったからこそ、こういった展開になったのだと思います。

長期的な人材確保を考慮し女性職員の働きやすさを向上

職員の方々は全員、女性のようですが、何か理由はあるのでしょうか。

寺澤 確たる理由はないのですが、私自身、これからは女性がさらに活躍していく時代だと思っています。それに当事務所の女性職員は優秀ですし、人当たりも良く、顧問先の皆さんからの評判も上々です。

職員の皆さんに活躍してもらうために心がけていることはありますか。

寺澤 女性職員がより持続的に働けるような取り組みを進めているところです。その一環として、このほど育児休暇制度や復帰後の時短勤務などを導入し、すでに活用してもらっています。これからの時代、ますます優秀な人材を確保するのは困難になってくると思われますので、こういった制度を整備することで職員がより長く、充実した働き方を実践できるようにしていきたいと考えています。

本日はありがとうございました。ますますのご発展をお祈りいたします。

税理士までのあゆみ

寺澤 克佳先生の父上である寺澤 利男先生はもともと大学で准教授として教鞭を執っており、その後、克佳先生が大学に通っていた頃に税理士事務所を開業したという異色の経歴の持ち主です。その様子を間近で見ていた克佳先生は「自分もいつかは税理士になろう」と自然と思うようになったそうです。そして、大学院に進学してから本格的に税法などを学び、見事1987年に税理士資格を取得。大学院を修了してからすぐに利男先生の事務所に入所し、父上と二人三脚で事務所をもり立ててきました。

寺澤克佳税理士事務所

所在地
愛知県名古屋市東区東桜1-3-7 ヒシタビル8F
TEL
052-962-3739
FAX
052-962-3740
設立
1981年
職員数
6名

▲ ページトップ