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税理士法人JTS会計 写真

事務所訪問

創業50年超の経験をベースに
「改善」と「探究」を重ね続ける

石川県金沢市の税理士法人JTS会計は、2020年に創業50周年を迎えた 老舗の会計事務所です。また、他事務所に先駆けて、MAS監査や医療、 相続などをテーマにしたサービスにも注力し、時代と地域のニーズに的確に対応し続けてきました。 代表社員の鈴木 浩史先生に現在までの歩みと昨今の取り組みについて伺いました。

創業者と共に構築した事務所の経営基盤

前身は1970年に創業した地藤久治税理士事務所だそうですね。

鈴木 浩史代表社員(以下、敬称略) そうです。私は2代目に当たります。30年ほど前に入所し、地藤久治先生の下で経験を積ませてもらってきました。入所した当初は今と違って、先輩に手取り足取り仕事を教えてもらえるような環境ではなかったので、実務については先輩方の背中を見て、自分で実践しながら身につけていきました。一方で、地藤先生からは仕事や顧問先、地域との向き合い方を学ばせていただいたように思います。

2014年に税理士法人地藤会計事務所に法人化されていますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

鈴木 個人事務所だと事業の持続性に不安があったのが大きかったですね。顧問先や職員に〝安心〟を提供するためにも、法人化したほうが良いと考え、地藤先生とともに法人化に踏み切りました。

その後、地藤先生は2021年にご逝去されたそうですね。

鈴木 94歳で逝去されましたが、その年の確定申告の際にも懇意にしていた顧問先の書類をチェックするなど、晩年まで精力的に実務に取り組まれており、心の底から敬服しました。お亡くなりになる前年、創業50周年の際はコロナ禍で大々的なイベントを開催することができませんでしたが、税理士協同組合から50年表彰をいただくなど、地藤先生にとっても誇らしい思い出をつくれたのではないかと思っています。

2022年8月には法人名を現在のJTS会計に変更されていますね。

鈴木 JTSは「ジャパン・タックス・ソリューション」の略で、「税務における最適解を追求する」という意味を込めました。この精神は地藤久治税理士事務所時代から大切にしてきたことであり、「パートナーとして寄り添いお客様の幸せ追及をお手伝いする」という経営理念もそのまま受け継ぎました。なお、経営理念については週に一度は唱和するなどして、職員への浸透を図り続けています。

事務所移転を機に職場環境をさらに改善

2022年には事務所を現在地に移転されていますが、どのような背景があったのでしょうか。

昨年移転したばかりの真新しいオフィスです

鈴木 実は事務所名の変更に先立ち、以前の事務所が手狭になっていたこと、職場が3フロアに分かれていて、業務効率にやや問題を感じていたことから、事務所名称の変更とほぼ同時期に事務所を移転したのです。現在は1階がエントランスと倉庫、2階がオフィスという構造になっており、コミュニケーションが以前に比べて格段に取りやすくなりました。実際、今は誰がどんなことをしているのかを一目で把握できるので、ちょっとした時に声をかけたり、意見交換をしたりしやすくなりました。

職場環境もより良いものになったのでしょうね。

事務所入口の扉には年季の入ったそろばんの意匠が

鈴木 外装と内装はきれいに仕上がりましたし、「開放感があって良い」と職員から好評です。職員もこれまで以上に誇りを持って働いてくれているように思います。もちろん、新しい人材を採用するにあたっても、今のほうが見栄えが良いので、関心を持ってもらいやすくなったのではないでしょうか。
ちなみに、エントランスの扉には実物のそろばんを埋め込み、老舗事務所としての歴史を表現してみました。
来訪される方にも関心を持っていただけていますし、私自身、とても気に入っています。


とはいえ、なかなか人材を集めるのが難しい時代になっていますね。

鈴木 おっしゃる通り、特に若手人材の採用には苦戦しています。そこで、当事務所では事務所移転による環境改善の他、研修の機会の拡充などを通し、居心地の良い環境で自身のスキルを高められるような職場づくりを進めています。なかなか人材を集めるのが難しい時代ではありますが、一緒になって前向きに学び、成長し続けられる仲間を一人でも多く増やしていきたいですね。

飽くなき探究心で時代と地域のニーズに対応

顧問先の特徴についてお聞かせください。

ITに精通し、北陸税理士会にも貢献されている
鈴木 浩史先生

鈴木 建設、製造、小売、外食、医療といった具合に幅広い業種の顧問先がいます。地藤先生の代から、双方の代替わりを経ても顧問契約が続いているところも多く、お互いに信頼関係を構築することができていると自負しています。また、そういった顧問先の皆さんからの紹介で、今も着実に顧問先を増やすことができています。

幅広い業種の顧問先を支援するにあたって、鈴木先生ご自身も前向きに仕事に取り組んでこられたそうですね。聞けば、入所当初からMAS監査(先見経営・先行管理の仕組みを活用し、目標達成できる経営体質づくりを支援する手法)などの先進的な取り組みに着手してきたそうですが、そのあたりについても伺えますか。

鈴木 もともとは地藤先生が先進的なサービスに積極的で、MAS監査についてもいち早く専任者を置いて取り組みたいということで、私に白羽の矢が立ったのです。入社して間もない頃でしたが、ありがたいことに1年ほど養成講座に通わせていただき、それ以降は経営コンサルタントとして実際にMAS監査を活用したアドバイスを提供してきました。

現在はMAS監査以外にもさまざまな付加価値を有するサービスを提供されていますね。

鈴木 医療、相続は私自身が関心を持っていたジャンルだったこともあり、早い段階から着手してきました。特に相続に関する相談は今も増加傾向にあり、「あなたの家族のかかりつけ医をめざしています」というキャッチコピーの下、初回相談60分無料の「石川県相続クリニック」を運営し、好評を博しています。

幅広いサービスを手掛けるモチベーションの源泉はどういったところにあるのでしょうか。

鈴木 私は元来、この仕事が好きで、趣味の一つのようにして自らさまざまな分野の知見を得てきました。それらが結果的にビジネスの大きな柱になっているのはとてもありがたいことです。職員たちにもぜひ探究心を持って仕事に向き合ってほしいと考えています。

北陸の税理士業界において、IT化・DX化を牽引してきた実績もお持ちとのことですが。

鈴木 実は大学時代からITに強い関心を持っており、BASIC(プログラミング言語の一つ)を使って、コードを書いたり、ホームページを作成したりして遊んでいました。その延長で、税理士としては北陸税理士会の情報システム委員・部長を務め、電子申告の普及にも取り組み続けてきたのです。過去には金沢税務署が全国トップクラスの電子申告実施率を達成したことがあり、署長から表彰していただいたこともあります。また、北陸税理士会の研修のライブ配信も全国に先駆けて実施を提案させていただき、北陸税理士会のIT化・DX化に多少は足跡を残せたと思っております。

今後の展望について伺わせてください。

鈴木 昨年、息子の伸英が税理士登録を果たし、当事務所は税理士4人体制になりました。現在、社員税理士として活躍してくれている出村 貴昭先生はとても営業センスがある方なので、これを機にさらに顧問先を拡大し、持続的な成長を遂げていければと考えています。

本日はありがとうございました。ますますのご発展をお祈りいたします。

History & Story税理士までのあゆみ

「親が経理関係の仕事をしていたこともあり、子どもの頃から税理士という職業に馴染みがありました」と話す鈴木先生。もっとも、当時は資格を取得しようとは思っていなかったそうですが、大学入学を機に「会社員になるよりも、自分にはある程度、裁量がある仕事が向いているのではないか」と考えるようになり、会計ゼミに所属し、公認会計士を目指すことに。その後、大学院法学研究科に進学しましたが、途中で目標を税理士資格に変更。最終的に税理士試験の科目免除制度を活用することにして、26歳で卒業したそうです。卒業後、鈴木先生は父上の知人のツテで、現在の事務所の前身となる地藤久治税理士事務所に入所し、28歳の時に税理士登録しました。

税理士法人JTS会計

税理士法人JTS会計
所在地/
石川県金沢市増泉2-8-38
TEL/
076-220-7484
設立/
1970年(法人設立は2014年)
職員数/
15名
HP/
http://www.zeimusoudansitu.com

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金沢ならではの歴史・文化とカニを堪能!!

妙立寺

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日蓮聖人の法孫・日像上人作の祖師像を安置する妙立寺の起源は、寛永20年(1643年)、3代藩主・前田利常公の命により、城内にあった祈願所を移し、運上町に創建されたのが始まりとされています。当時の加賀藩は100万石の禄高を誇る外様大名であり、徳川幕府と緊張状態にあり、一説には幕府内に加賀征伐の計画があったとも言われています。
 こうした中にあって、利常公が幕府を迎え撃つために描いた戦略の一つが寺の整備でした。金沢城を挟む犀川(さいがわ)と浅野川の外側に寺院群を移築し、防衛線にしようとしたのです。こうして、妙立寺も能登石動山、新竪町を経て、1650年代に現在地に移転。以来、前田家の祈願所として歴代藩主自らが参詣し、武運長久と庶民の安穏を祈願するようになるとともに、万一の場合の出城として、中心的役割を担い続けました。
 実際、この妙立寺には「忍者寺」という異名があり、建物全体が迷路のような複雑な構造となっています。落とし穴の機能を持った賽銭箱に隠し階段、落とし穴階段、明かりとり階段など、防衛のための仕組みが建物の至る所に設けられており、見学料(大人1,200円)を支払えば、ガイドによる臨場感満点の説明を聞きながら、その構造や仕組みを詳細に見聞きすることができます。そのおもしろさはテーマパークのアトラクションさながらですので、金沢にお越しの際にはぜひ足を運んでいただきたいと思います。

カニ
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金沢を訪問する際に味わってほしいグルメといえば、やはりカニを外すわけにはいきません。石川県のカニ漁解禁日翌日となる11月7日以降、金沢市内の市場では地元のカニがズラリと並び、飲食店でも多彩なメニューを堪能できるようになります。中でも人気なのは加能ガニ(雄のズワイガニ)と香箱ガニ(雌のズワイガニ)。香箱ガニといえば、昔は安価で出回ることが多く、市民にとっては非常に親しみやすい存在でしたが、今ではすっかり高級食材となっています。しかも、漁期が12月29日までと短く、県外の方はなかなかお目にかかることすらできないかもしれません。ですが、香箱ガニは加能ガニに比べて小ぶりではあるものの、味が濃く、カニ味噌や内子が絶品、一度食べたらきっとやみつきになるはずです。まだ食べたことがない方は香箱ガニのシーズンを狙って来訪されるのもいいかもしれません。

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